Cチームの豊橋遠征(アゼリアカップ2010 4年生大会)の報告です。
- 場所: 愛知県豊橋市豊橋総合スポーツ公園多目的広場(かもめグランド)
- 日時: 平成22年1月23日(土)~24日(日)
- 結果:
1日目 予選リーグ (Bブロック2位)
筑摩野 2-2 FCブリランテ(愛知)
筑摩野 2-2 高浜FC(愛知)
筑摩野 4-2 モノリス FC(愛知)
2日目 2位トーナメント (4位)
筑摩野 2-0 片田SS(三重) 1回戦
筑摩野 0-3 芳川北SSS(静岡) 準決勝
筑摩野 1-2 シルフィードFC(愛知) 3位決定
※ 全体32チーム中 12位
Cチームの年間行事となっている豊橋遠征に帯同してきました。主催者の日程的な配慮もあり、場所も豊橋と言うことで前回浜松遠征に比べ時間的に余裕のある朝となりました。今回はバスでの移動であるため気持ち的にかなり楽な帯同です。県外遠征の目的を思えば全員参加が理想的です。でも体調的な問題から今回も1人欠席の14人での参加となりました。松本でこの時期に芝グランドでサッカーの大会なんてとても考えられない事です。この時期にサッカー漬けの2日間を味わえたことはサッカーを始めたばかりの彼らに大きく脳への刺激を与えてくれたでしょう。天気には恵まれて風は強いものの2日間とも快晴。気持ちよく走り回った6試合だったと思います。
1試合目はFCブリランテ(愛知)。前半の早い段階に2点をリードしていながら後半追いつかれ引き分け。ここで勝っていれば1位トーナメントへ行く可能性も有ったけれど、勝てる試合を落としたのは残念でした。再三のシュートチャンスを生かせず追加点を奪えなかったのが原因のような気がします。特に中盤での不用意なドリブルで引っ掛け攻めのリズムを崩していました。団子サッカー的な相手ディフェンスに合わせてしまった気がします。もっと広がりを持たせ相手を分散させて攻めていかなければなかなか突破口は見つかりません。相手に合わせず自分たちのサッカーをして欲しかった一戦でした。
2試合目は高浜FC(愛知)。一試合目とは逆でミドルシュートで簡単に2点を奪われ追う立場になりながら、徐々に自分たちのペースに変える事ができた試合でした。3点目を奪われない粘りを見せたディフェンス力が大きかった。ファールでもらったフリーキックからトップの子の見事なヘッド。ボランチの子がおとりに入りブラインドから絶妙なタイミングで入ってきたボールを見事にたたきつけました。偶然なのか?必然なのか?練習でやっていないセットプレーがこの時期に大会で出てしまうところが面白いです。そして後半の残り僅か相手の攻撃をセンターバックの子がカットし前線へキック。それがいい感じのカウンターとなりサイドへ。駆け上がったボランチの子が右サイドからセンタリングし最後はトップの子がワントラップしてループ気味のシュートでゴール。流れるような攻撃に思わず「よっしゃ」の歓声!と同時にホイッスル。いい試合でした。もう少しやらせてあげたかった気がします。ここで戦った高浜FCが1位トーナメントへ進み2日目の決勝戦まで上がったのにはビックリしました。そんなチーム相手に土壇場でドローに持ち込んだのはいい経験となった気がします。
3試合目はモノリス FC(愛知)。地力の差が現れ、余裕の初勝利でした。こうして実戦の中での失敗や成功ほど脳への刺激としてのベストなものはありません。多くのことを学んでくれたと思います。特にディフェンス陣とキーパー陣にはいい刺激をもらったのではと思います。ミーティングでの話を聞いていると同じポジションの子とペアをつくりお互いのいい所、悪い所を話し合わせ、ライバルとして意識をさせることは面白い試みのような気がします。お互いに刺激をもらい、そこから生まれる競争意識が普段の練習や、自主練習等、相乗効果として表れればチームとして大きな力となっていくことでしょう。遠征の最後はコーチによる面白いミーティングで閉めてもらいサッカー漬けの一日目が終わりました。
[2日目 1月24日(日)]
二日目の朝、6時にロビーへ降りていくと全員が顔を揃え大きな声で挨拶をしてくれました。まだ日が明けない豊橋市内の散歩から始まります。3年前、兄貴達と同じルートを歩いた街並みが何かなつかしく感じます。少々の眠気と二日酔いでかなり辛い散歩となった私とは裏腹に、みんな元気に2日目をスタートしました。9時からの第一試合に合わせ準備を進めます。部屋毎相談しながら準備、確認、報告、移動と自分達のやるべき事はできていたのかなと思います。でも、先々を読んで自分から行動するのはなかなか難しい事であるかもしれません。
常に先を考える事はサッカーにも通じることです。そこでの一つの解決方法として、手っとり早いのがコーチに聞くこととなります。今の彼らはこのパターンが大半で、自分で考えて行動しようとしていないのに気がつきます。素直に屈託なくコーチに聞くことは良い事ですが、そこにサッカーとの共通点を見いだすならば、ドリブルをするのか?パスを出すのか?パスを出すならば、誰に?どのくらいの強さで出すのか?その後自分はどこへ動けばいいのか?2つ3つ先を考えて欲しい気がします。自分だけで考えるのが難しければ仲間を使っても良いのです。パス交換をする時の名前を呼び合う事もーつの例かもしれません。声を出して貰えることでパスを出すためのいろいろな選択肢が生まれてくるのです。そこで自分の最善と思うパスコースへ送り、自分の最善と思う所に走り出し仲間を呼びさらにパスをもらうことが出来れば、自然にパスの形が出来上がっていくのです。
遠征は試合に参加して勝利を目指すことだけが目的ではないのです。とかく試合の勝ち負けに目はいってしまうけれど、一番重要な部分は、自分で判断して又は、友達と相談してそして、コーチにヒントをもらって行動することが出来れば?出来るように努力することが解れば今回の目的の80%はクリアされたと言って良いと感じます。親元を離れ仲間達だけでの行動の中から自分で行動が出来たという自信と自覚が生まれてくれば高い遠征費を出した甲斐があったモノだと納得もするところです。そう感じながら普段の生活でも先のことを考える癖を付けて欲しいとせつに願うばかりです。
4試合目は片田SS(三重)。朝一の試合で動けるか少々心配でしたが、早い時間帯に先行し攻守に良いリズムが出ていた一戦でした。ミーティングでの成果なのか各ポジション毎、ライバルに負けない意識が出てきたのか?積極的な動きを見せてくれました。
5試合目は芳川北SSS(静岡)。せっかくここまできたら2位トーナメント決勝で大山田あたりとやらせたいと私的には欲が出てしまったのですがコーチはさほど、勝ちに拘っていない感じを受ける一戦でした。スコア程に力の差はなく、後半に追いつくのではと少々期待を寄せたのですが攻撃が旨くかみ合わずタイムアップとなってしまいました。
6試合目はシルフィードFC(愛知)。この試合が一番やばかったように思います。攻め込まれて防戦一方となりました。でも、みんなで守って点を入れさせないプレーはなかなか見応えながあり、徐々に自分達のペースを掴み挽回する術を見つけた一戦だった気がします。最後技ありの一発で一矢報いてホイッスルを聞きました。負けはしたけれどいろいろな戦い方が出来たのはこれからの糧となっていくことでしょう。
去年の4月、岩波杯9人で参戦してから10ヶ月あまりで、ここまでの戦い方ができるチームになったことは大きな驚きと伴にサッカーを知るたびにますます強くていいチームになって行くことを予感させる豊橋遠征でありました。そして、遠征での彼らは純真で屈託無く元気にのびのびとサッカーに取り組んでいる姿を見ていると、辛抱強く我慢しながらいろいろな刺激を彼らに与え一人で奮闘指導しているコーチのお陰だと強く感じた遠征でもありました。幼さが残る彼らの個々の個性を打ち消すことなくコーチが良く口にしている「素」の彼らがかみ合った時、きっと大化けしてくれるのではないかと密かに期待をよせてしまいます。そんな事を感じて遠征の名物漫画、ホイッスルをみんなで楽しみながら松本に無事に帰ってきました。
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