Cチームの浜松遠征(第8回杉本記念杯争奪聖隷ジュニアスーパーカップ2009(U-10)参加)の報告です。
- 場 所: 静岡県浜松市 聖隷学園杉本記念サッカー場
- 日 時: 平成21年12月5日(土)~6日(日)
- 結 果:
[1日目] 筑摩野1-1 鳳凰SSS(京都)
筑摩野0-11白百合SC(東京)
筑摩野2-5 聖隷JFC A(静岡)
[2日目] 筑摩野2-1 ANTHEM SC(静岡)
筑摩野0-0 岡崎西SSS(愛知)
筑摩野7-1 鳳凰SSS(京都)
朝5:30いつもの集合場所からCチームの初遠征が始まりました。暗闇の中、あいにくの雨模様だったけれど皆元気に顔を揃えました。残念ながら一人だけ急に熱を出し、だいじをとって欠席となりました。できれば15人で来たかった気がします。急に計画され、Cチームの通常遠征であるアゼリアカップの前ということも有り費用負担を減らすため自家用車4台での参加となりました。保護者の方々の帯同を我慢してもらい、備品も最小限にして、自分達で考えて、自分達で行動する事がテーマとなる、なかなか意味のある遠征であるような気がします。高速1,000円乗り放題の恩恵にあやかり、サッカーの本場へ、多少ハプニングは有ったけれど何とか浜松へ到着しました。
会場はフルコートが一面取れる芝グランドと少年用が2面取れ水捌けのいいクレーグランド。そこには観客用スタンドとクラブハウスがあり長野県には無い、すばらしい環境のような気がします。1試合目は京都の鳳凰サッカースポーツ少年団とのゲームでした。前後半完全にメンバーを入れ替えて全員出場のゲームです。身体がまだアップ不足だったのか前半組みはちょっと元気が無く、再三のチャンスに得点が奪えません。結局相手のカウンターで1点ビハインド。それを後半組みがリカバリーして何とか引き分けとなりました。ボールを支配していたものの得点へつなぐことができない何とも煮えきれない残念なゲームでした。
2試合目は八王子の強豪白百合SCとのゲームです。聖隷を8対1と下し今大会屈指のチームに挑んだのですが、あまりの格の違いで簡単に跳ね返され、結果11対0。あれよあれよと得点が積みあがり、上手さ、強さ、スピードと、同じ4年生とは思えない全国レベルを体感できた気がします。それでも、後半は相手の運動量も多少落ち、相手へのしつこいアプローチができたのか何とか五分の展開を見せていたと思います。
3試合目は聖隷Aチームとのゲームです。結果6対2で負けましたが、例年のパス廻しのうまさは無く十分太刀打ちできるように感じます。そして、来年のタウンカップでの戦いが楽しみになりました。是非ともリベンジして欲しいものです。「相手の寄せが早いから気をつけろ」と聖隷さんのコーチのコーチングが聞こえ、本当の事情はどうあれ思わずにやけてしまいました。
今回の初体験のポイントとして雨天での戦いがありました。二試合目前半途中から降り出した雨でぬかり滑るグランド。転がらないボール。雨に撃たれ消耗と寒さで震える身体。そんな悪条件の中で個々に自分達のすべきことを、考えなければいけないことを思い感じてくれたことでしょう。大変な一日だったけれどみんな元気に日程が終わることができ何よりでした。ホテルでのお楽しみは程々にゆっくり休み明日に備えて消灯となりました。
[2日目12月6日(日)]
遠征2日目は恒例の散歩から始まりました。3部屋ごと班長を決めてホテルでの行動は班での団体行動となります。2つの班が散歩時間を忘れていて遅刻。仲間たちに迷惑をかけた事は、良い教訓となった事でしょう。昨日の雨とは打って変り、風は少しあるものの快晴。良いサッカー日和となりました。2日目は1日目の順位により4グループに分けリーグ戦を行いそこでの1位がトーナメント戦を行う方式で、前日に関係なくグループ1位になる可能性もあり、面白いシステムだと思います。
4試合目、前日3位の筑摩野Cチームは隣グループ地元静岡富士市のANTHEM SCとのゲームとなりました。順位から見れば前日4位のチームなので順当勝ちと思いきや、なかなかそう旨くはいきません。押していながらも、点は入らず、逆に1点ドリブル突破から入れられてしまいましたが、後半なんとか盛り返し、2得点逆転し一安心。サイドからの、いい展開も見せチームのムードもいい感じのように見えました。
5試合目は、前日隣グループ1位の愛知県の岡崎西SSSとの対戦。勝てば決勝トーナメントに上がれるチャンスでしたが、0対0のドロー。押していたがゆえに、得失点差により決勝トーナメントに上がれず、ちょっと残念な気がしました。戦術もなかなかはまり、パス&ゴーを使い流れるような展開を見せてくれました。遠征でのベストゲームだった気がします。ディフェンス陣も自分達だけでのミーティングの成果なのか、相手にシュートを打たせないアプローチが目を引きました。
6試合目は昨日の1試合目に引き分けた京都の鳳凰サッカースポーツ少年団となりました。昨日とはうって変わり、7対1と大差で最終戦を勝利で飾り、気分よく締めることが出来ました。
帰りも渋滞に引っかかり、またまた想定外。母ちゃん達をやきもきさせながら、無事松本に着くことができました。かなりハードな二日間でしたが、選手達も帯同した私達もいろいろな彼らの姿を見ることができ、貴重な体験をし、実り多い遠征だった気がします。そして、限られた条件の中でも、自分達で対応できる術を感じ、身につけるきっかけができたことでしょう。
聖隷サッカーの生みの親、杉本先生の碑文の言葉の中に、これからの彼らのサッカーのヒントが書かれている気がします。
[得手に帆を揚げろ]
人それぞれに苦手なこと、得意なことが必ずあります。苦手を克服するために努力を惜しまないことは尊いことですが、得意なことは好きになり、誰にいわれなくてもどんどん進んで取り組むことができるはずです。また、得意な事、好きな事をどんどんやって、その才能を伸ばせば欠点もカバーでき、人生楽しく、ワクワク生きていくことにもつながります。サッカー選手としても、一人の人間としても「何をやったらチームに貢献できるか」を考えることはとても重要な事です。自分にとっての得意分野を探しそれを伸ばす努力を重ねて欲しいとの願いがこめられています。(大会パンフレットより抜粋)
091205聖隷ジュニアスーパーカップ |